社名についての覚え書
どうも初めまして、スパゲッティ代表です。
ブログを始めるにあたり最初の記事を何にしようかなって、まずは社名のことを書くことにした。なぜかはこのすぐ下でお分かり頂ける。
うちの社名は
株式会社スパゲッティゲッティスパゲッティ
です。
名刺を交換する際など、
初見でもスパゲッティが要素として含まれているのはなんとなくわかると思うんだけど、どこで切って読むのか一目でわかる人はほとんどいませんw
たった2.66回の繰り返しでゲシュタルト崩壊を引き起こすマジック。
こちらが読み上げて伝えると、だいたいの人は含み笑いした後で、
「どうしてこういう社名にしたんですか?」って聞いてきます。
そこでこの記事では、
社名を決めたいきさつなどをしたためておこう。
半分は自分の覚え書(備忘録)として。
もう半分は、これを読んだ人には会った時にもう説明せずにすむかと。
社名を決めたいきさつ
うちは3名のメンバーで立ち上げた会社です。
法人登記の準備をしていた2017年11月のある日のこと、メンバーの"ふっちー"の家に3人で集まって社名を決めることにした。
俺は一つだけ腹案を用意していた。
「株式会社いろは」という名前だ。
これは「Alphabet(googleの持ち株会社)を和製の"いろは"で追い抜いてやろう」という野心的な意味を込めていたが(※ここは失笑していただいて構わないところだ。そしてお分かり頂けると思うが俺は厨二だ)、「俺が言ったらこれで決まるだろ」って勝手に思い込んでいた。
意味についてはその場で説明しなかったのもあってか、メンバーに「いろは」はまったく刺さらずに「ふーん」みたいに流された。これは大いなる誤算であった。
ふっちーは「不知火(しらぬい)」にしようと言ってきた。聞けば護衛艦の艦名とのこと。彼はミリオタだ。
もうひとりのメンバー”さっさん”は、「ナーガルージュナ」(耳で聞いたのでインド系だったのをうろおぼえ、たぶんこれだと思う)にしようと言ってきた。なんでインドから引っ張ってきたかはいまもって分からない。
そのあともその場の思いつきでいくつか案が上がったが、「 なんかどれもピンとこない・・・」みたいな空気になった。
2時間くらい経過し、だんだん考えるのも飽きてきて話しながらカーペットの毛玉をむしり始めたころに変化は起こった。
「いっそのことなんかちょっとふざけてみるか。バーグハンバーグバーグ*1みたいな」っていって、3個目くらいに「スパゲッティゲッティスパゲッティにしよう」と俺が言うと、場内割れんばかりの大爆笑が巻き起ったのだ。
みんなもう半ばめんどくさくなっていたのもあって勢いで「それでいこう」とその場で決定の運びとなる。
いや、もうめんどくさいというのが動機のすべてだったと思う。
余談ではあるが、
いつか俺がなんかの容疑で逮捕されたら「めんどくさくなってやった、後悔はしていない」って供述する。以降、容疑者の動機は「カッとなってやった」から「めんどくさくなってやった」がメインストリームの座を奪うことになる、とここに予言しておく。
その時はよかった。ウケたと思って一時的に熱狂していたのもあるだろう。
だが帰ってからその後、俺はしばらくの間、大いに悩むこととなる。
俺は目的があって会社を作るんじゃなかったのか。
社会で実現したいことがあるんじゃなかったのか。
こんなふざけた社名で胸を張って歩けるんだろうか。
Alphabetを超えてもスパゲッティゲッティスパゲッティか・・・。
シェリー 俺は決して間違っていないか。
いや
これでいいんだ。
スパゲッティゲッティスパゲッティでいいんだ。
否、
これがいいんだ。
スパゲッティゲッティスパゲッティがいいんだ。
って夜毎、
洗面台の鏡の前で、
100回くらいつぶやいた。
自らを洗脳するためである。
そうしてようやく
一週間後には腹をくくった。
それでも、
登記の書類を書く時にはペンを持つ手が震える思いがした。
そうでなくとも、
アル中*2なので実際に手は震えていた。
正直に言えば、
もう悩むのもめんどくさくなったというのが決断できた一番大きな理由であった。
だが、今は後悔はしていない。