スパゲッティ会長ぶろぐ

日々思うことをあれこれ。

選挙について考える

統一地方選挙が4/21にある。

メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。ーー「走れメロス太宰治

バンドをやり、猫と遊んで暮らして来た僕にも政治がわからぬ。*1

 

じつのところ僕は、2014年の衆議院選挙以降、投票には一度も行っていない。

・・・というと、良識のある方々の一部からは「投票はいかんとあかん」「そもそも国民の義務であろう」というお言葉をいただくかもしれないけれど、なんでかっていうのはすぐに述べるので脊髄反射はちょっと待って。

 

いうて僕も「投票は国民の義務だろう」と思っていたクチでそれは学校で繰り返しそう教えられたから、常識として刷り込まれていた。

なので選びたい人なんていなくて本当に嫌だなと思う時でも、白票を投票することにしていた。

だが最近では投票は義務だというのはちょっと変だなと思っている。

 

理由はおおまかに2つある。

 

まず1つ、日本の衆議院には解散権が存在すること。だいたいが与党の党利党略のためにこの解散権というのは駆使されていて、本当にくだらない。そのたびにいちいち投票所に行かなきゃいけないし、衆院選では事務費用だけでも600億円の税金がかかるという。解散権というルール自体の是非についてはここでは論じないが、与党の自利のために600億円使われるのは許されるべきではない。というか1億くらい俺によこせよそしたら投票に行ってやる。つまり解散権を濫用されないためには投票に行かないというスタンスで対抗するよりほかにないだろう。白票ですら解散選挙の実施自体には賛成したことになってしまわないか?

 

2つ目。国の選挙で投票所に行くのは費用対効果的にいってコストが高い。尊い一票だなんていわれているが、小選挙区比例代表制の一票なんて確率的にほぼ誤差と言って差し支えない。もし誰かをどうしても応援したい気持ちがあるんだったら、俺は自分のたった一票じゃなくって大人数が知ってくれるように発信したいところだね。時間効率的な話。投票所に行って並んで投票して、1~2時間が失われるわけで、それならSNSで広めまくった方が効率的やんか。でも応援したい人がいない。じゃあ誤差だから行かない。こういうと「みんながそう思ってしまったら誤差じゃなくなるでしょ」って反論もあるかもだけど、民衆とは何かとか確率論とか考え合わせたらやっぱり誤差だろう。

 

さて、

なにがしかについて現状の批判をするならじゃあこのシステムどうしたらいいかっていう話もしなきゃだ。

 

答えはひとつ。たぶんこれだけでほぼ解決できる。

投票をネットでできるようにする。むしろネットでしかできないようにする。

これだけ。

 

1つ目の解散権問題について。1回システム開発したらあとは選挙のコストが下がるでしょ。ネットでしか投票できないようにすれば1回600億を100分の1くらいにできるんじゃないか。だからといって与党の自利で解散するのはやめてほしいから、今回の選挙そのものについて賛成かどうかも投票できるようにしよう。反対多数なら選挙そのものを無効にすればよい。選挙実施コストが低いのであれば解散自体の是非をその都度諮ってもいいということである。*2

 

2つ目。投票所に行くような時間の無駄がなければ、誤差だって投票してやるかという気にもなる。それにネット投票ということになったら選挙戦の主戦場はSNSに移り変わり、選挙自体が面白いものになるぞう、きっと。候補者は、街宣カーで名前ばかりを強調して走るのをやめ*3、ネット上で自身の政策や思想をいかにわかりやすく面白く伝えるかに注力するようになる。つまり本当の内容が問われるようになる。若者が投票に行かないのはコストにリターンが見合わないからだが、SNSで盛り上がってるのを見たらみんな投票したくなるはずだ。

 

 

ここまで、選挙に対するスタンスを書いたが、上記理由でここ数年投票に行ってなかった僕がなんと今回の地方選は投票に行くことに決めている。それどころか、ある荒川区議会議員候補の応援として選挙カーに同乗するなどというウルトラCなことをやってみた。今日のことです。2時間だけだけど。なんでかは下に書く。

明戸まゆみさんと選挙カーをパシャリ

明戸まゆみさん

明戸まゆみさん選挙カー

僕は日暮里に住むようになってコワスペを始めて、荒川区には自身の活動でなにか還元していきたいと思っている。

 

あらかわらいふというコミュニティでイベントに参加したりしている中でお知り合いになった現職区議の明戸まゆみさん。去年の暮れからなんだかんだ5・6回は顔を合わせてる。うち3回くらいは結構な時間お話させていただいたし、コワスペ日暮里に遊びに来てくださったこともある。

明戸さんはほんわかとなじみやすい方で、お人柄がとても素晴らしい人。

だから応援したいと思っていた。

 

政治には興味なかったしこれからもあまり興味を持つことはないと思うのだけれど、荒川区には何かしたいと思っているし、そうなると荒川区の政治については少しの関心があったほうがいいだろう。

そう思っていたら明戸さんより「手伝ってみますか?」とのお誘いをいただく。

じゃあ選挙のことを内側から見てみるのも良いかと、わりと軽い気持ちで事務所にお伺いしたら、気づいたら選挙カーに乗ってしまうというこのゆるふわ感がgood!

 

明戸さんが3回の当選10年の間に具体的にどんなことを成されたのかとかは僕はほとんど知らないし、その手腕がどういう評価に値するものなのかは一緒に仕事したことがないので分からないけど、そういうのは極論どの候補者についても分かりません。たとえば、肩書や経歴ばかり立派に並べ立ててるけど実際は仕事できない人って大概どんな会社にもいますよね。しょせん外から見るプロフィール文などで内実まで理解できるとは限らない。だから人柄がいいというその一点で応援します。

 

 

ちなみに荒川区区議選の当落ラインは過去の選挙データを見ると得票数1,500票前後となっている。これなら衆参選挙とは違って1票でも誤差ではないので投票します。

んで上で言ったこと*4を有言実行しようとこうして記事にもしたというわけです。 *5

 

 

*1:ついこないだもFB投稿で走れメロスをパロったばかりw我ながら芸がない

*2:僕は任期満了にした方が良いと思っているけれどとりあえず解散権そのものの是非についてはここでは論じない

*3:現行の選挙の仕組み上、戦術として採用するしかないのは理解できるけど本質的にはうるさいだけで、面白くない

*4:もし誰かをどうしても応援したい気持ちがあるんだったら、俺は自分のたった一票じゃなくって大人数が知ってくれるように発信したいところだね

*5:なにぶん政治の事なんで「応援してください」ということではなく、知ってほしいと思って書きました